あなたは貧乏脳?金持ち脳?
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あなたは貧乏脳?金持ち脳?
以下の10項目にいくつ当てはまるか、チェックしてみてください。
□とにかく将来が不安だから金持ちになりたい
□毎日テレビを見ている
□毎月の支出が収入と同じ、もしくは支出の方が多いことがある
□宵越しの金は持たない主義である
□海外ドラマや洋画を見ても、難しくて理解できないことがある
□仕事がつまらない、会社にいきたくない
□仕事のストレスを発散するために、無駄だとわかっていながらお金を使ってしまう
□やりたいことがわからない
□特技がない
□必要な物は、少しくらい機能が劣っていても安いものがあればそっちを買う
一つでも当てはまった人は、残念ながら「貧乏脳」です。
この記事では、「貧乏脳」「金持ち脳」とは何なのか。
「貧乏脳」から「金持ち脳」になるために何をすればいいのかを書いています。
金持ちとは何か?貧乏とは何か?
そもそも、我々が憧れてやまない「金持ち」とはなんでしょう。たとえば、「年収が一億円ある」「別荘を複数持っている」「大豪邸に住み、高級外車を10台持ってる」?
そういう人たちでも、世界の金持ち(中国の上流階級とかEUの中流階級)から見たら普通、もしくは貧乏人の部類に入るそうです。
貧乏についても同様です。年収100万円のフリーターでも、インドの田舎に住む電気も通っていない村にすむ人たちと比べれば、大富豪です。
相対的に考えると、上には上がいるし下には下がいるのでキリがないということです。
苫米地氏は、本書でこう述べています。
自分が金持ちか貧乏かは、収入の多寡ではなく自分で判断するものだ。自分が貧乏なのか金持ちなのかを判定する場合、我々は、それを収入と支出とのバランスで考える。すなわち、
収入よりも支出のほうが多ければ貧乏、
支出より収入が多ければ金持ち、と言える。
そもそも、なぜこんなに「金持ちになりたい」のか?
結論から言うと、メディア(主にテレビ)によって洗脳されているから。
「金持ちになりたい」というのは、言い方を変えれば「よりたくさんの物が欲しい」ということ。なぜそのように思うのかというと、メディアがよりたくさんの物を欲しがるように洗脳しているんですね。
CMだけでなく、有名芸能人の大豪邸に潜入する番組や、貧乏だった主人公が成功して大金持ちになる連続テレビドラマなどです。このように、メディアが執拗に消費を促すのは、日本の消費経済を活性化するためです。
ちなみに、日本の消費経済が活性化すると、公務員の給料が増えるという構造になっています。日本の税収が最も使われているのは、公務員の給料だそうです。
このように、メディアによって欲望を刺激され、それに踊らされて「不満足感」を持っている状態を、苫米地氏は「貧乏脳」と定義しています。
貧乏脳の人は常に損をし、常に何かに搾取されています。
■金持ちとは
自分が必要なものを買うために必要なお金にいつも困らない人である。
※「必要なもの」とは、メディアの洗脳で埋め込まれたものではありません。
脳には、必要とする情報しかとらえないという特徴があります。なので、本当に必要だという強いニーズが自分の内にあれば、1億円を稼ぐことだって可能です。逆に、使うアテもないのに1億円稼ぎたい、というのは実現しづらい。そもそも必要としない金を、なぜ苦労して稼ごうとするのか。もっと本当に自分がほしいもの、やりたいことをじっくりと見つめ直す必要があります。
貧乏脳から金持ち脳になるためにすべき3つのこと
こういう人は大体が貧乏脳になっています。
ここから脱却する方法は3つです。上から順番にやりましょう。
①テレビを消す。
②本(小説ではなく、知識を与えてくれるもの)を読む。
③やりたくない仕事をやめ、やりたいことを仕事にする。
まず、テレビというノイズを消すことで、自然と本当に自分がやりたいことがぼんやりと出てきます。テレビを消すだけで、あとは何もしなくてもOK。わたしもそうでしたが、2週間もすれば、見える世界が変わります。
次に、いままでテレビを見ていた時間を、本を読む時間に変えます。苫米地氏は抽象度の高い「教典」を読むように進めていますが、多くの人は難易度が高いと感じると思うので、まずは自分が無理なく読める本から挑戦していきましょう。
最後に、やりたくないことを仕事にするのをやめる。
やりたくないことを仕事にしている人は、最も貧乏脳になる危険があるからです。やりたくないことを仕事にすると、仕事以外に満足感を求めるため無駄な支出が増えます。ストレス発散のために同僚と酒を飲みながら愚痴る、無駄な買い物をする、などは貧乏脳の典型です。
さらに悪いことに、やりたくないことを仕事にしていると自己評価(エフィカシー)が下がります。仕事をする度に「自分はこんな嫌な仕事でもやらなきゃ生きていけない人間なんだ」と自分に言い聞かせているのと同じなので、やればやるほど自己評価が下がり、ますますその仕事以外できなくなるという悪循環に陥ります。
ただ、わたしのように何の計画もなく貯金もないまま会社を辞めることは出来ない、という人も多いでしょう。なので、現実的なアドバイスとして、苫米地氏は「転職場」ではなく「転職業」を勧めています。
つまり、会社を変えるのではなく、職業を変えるんですね。(もちろん、やりたい職業が会社に無い場合は会社を辞めるという選択も必要です)
こういう場合、ほとんどの人は給料が下がりますが、そんな目先の金よりも、やりたいことを仕事にした方が長期的に見ると得です。なぜなら、「やりたいこと」を仕事にしている人は、やりたくないことを仕事にしている人の100倍の生産性があるからです。
生産性が高いということは、生み出す付加価値も高いということなので、結果的には収入は増えます。さらに、やりたいことを仕事にしているので「仕事のご褒美は仕事」となり、無駄な支出もなくなります。
■やりたいことを仕事にするということ
ただし舐めてはいけないのが、仕事と趣味は違うということ。
仕事とは、「人様からお金をいただくだけの価値を提供する」ということです。
お金を払っても良いと思われるにふさわしいプロとなるためには、得意分野の技術に磨きをかける必要があります。まったくのゼロから始めるのであれば、最低でも10年は続ける覚悟が必要とのこと。
〜本書より抜粋 〜
天職を見つければ、金を稼ぐのは容易ともいえるが、天職といえる分野を見つけてもいないのに、仕事を甘く、軽く見るものではない。真面目に、真摯に、まずは「これ」と思った一つのことに打ち込む気概が必要である。
好きなことを仕事にするといっても、趣味のように好きなことを仕事にするということではない。マーケットの役に立つことで好きなことを仕事にする、ということなのである。これを見つけられない人は、生涯、苦労することになる。
人生のどこかの時点で、マーケットのために働くことの喜びを見出せた人はラッキーだ。仕事によって心が満たされ、支出が減る。やりたいことをやっているために生産性が上がり、結果的に多く稼げるようになる。そうして、人生時間が充実し、人生の価値が高まる。