「今、いる場所から脱出すること」で頭がいっぱいなあなたへ
「ここは、私の本当の居場所じゃない」
ずっと、そう感じてきたのではありませんか？
私には、小学校から今に至るまで、
ひとつだけ一貫して考えてきたことがあります。
「今、いる場所から脱出すること」です。
小学生の頃は、クラスメイトも先生も大嫌いでした。
だからクラスメイト達と別の中学へ行くために勉強しました。
「クラスメイトの大半は平凡な主婦やサラリーマンになるだろうけど、
私は絶対その群には入らない。
まったく別の種類の人間なんだ」そう思っていました。
中学も高校も大学も家でも職場でも、同じです。
これを読んでいるあなたも、
同じように感じてきたのだと思います。
私の場合の「本当の私」は、
「お金持ちでお洒落でスタイルが良くて
世界中を自由に飛び回るカッコいい女性」です。
あなたはどうでしょう？
思い描いてきた自分像はどんなでしょうか？
しかし、今のあなたはその像とは程遠い。
だから、
「今いる場所」はあなたにとって居心地のいい場所ではなく、
将来幸せになるための通過点でしかないのだと思います。
会社で仕事をしている時も、電車に乗っている時も、
頭の禿げあがった猫背の50代のサラリーマンや、
40代のだらしなく太った事務職の女を見るたびに、
「私は将来絶対こんな風にはならない。
今はこうして同じ空間で仕事をしているけど、
来年には独立してこんな会社も人間ともオサラバするんだ」
と思うのではないでしょうか。
それも、ほとんど条件反射に近いスピードで。
この生き方は非常に疲れるし、残念ながら不幸ですよね。
蝶になるまでは幸福を感じられませんから。
しかしあなたが目指す「本当のあなた」までの道順としては、
決して間違っていません。
成功者の著書にあることを鵜呑みにしてはいけない
「今に感謝して、目の前の仕事を全力でやりなさい。
毎日を続ければ、いつのまにか成功している」
というような事が書いてあります。
この説が正しいとすると、あなたは大間違いって事になります。
ですが、よく考えてください。
例えば、「目の前の（会社の）仕事を全力で」やり続けることと、
私の目指す「お金持ちでお洒落でスタイルが良くて世界中を自由に飛び回るカッコいい女性」が結びつきますか？
普通に考えて、
目の前の（会社の）仕事を全力でやれば会社で出世するかもしれませんが、
目の前の（会社の）仕事を全力でやったからと言って脱サラできませんよね？
私もあなたも、会社で出世したいわけじゃないんです。
そもそも全力って何？
寝る間も惜しんで働くことなんでしょうか？
自分の仕事を100点満点の精度まで高めることでしょうか？
周りの人の仕事を自分が引き受けまくる事でしょうか？
周りの人間の仕事を引き受けまくって、全部を100点満点の出来にするために寝る間も惜しんで働くことでしょうか？
目の前の仕事って何？
会社でコピーを取ったり
お茶を汲んだり
エクセルで競合の分析資料を作ることでしょうか？
それを「全力」でやって、
どうして脱サラできるんでしょうか？
何が言いたいのかと言うと、
成功者が言っていることだからと鵜呑みにして、
全力で目の前の（会社の）仕事をしても、
あなたの目指す「成功した自分」にはなれませんよってこと。
松下幸之助の成功哲学は、松下幸之助の成功した自分（経営の神様）になるための考え方であり、方法です。松下幸之助だって7年間勤務した会社を辞めています。
大阪に導入された路面電車を見て感動し、電気に関わる仕事を志し、16歳で大阪電燈（現：関西電力）に入社し、7年間勤務する。当時の電球は自宅に直接電線を引く方式で、電球の取り外しも専門知識が必要な危険な作業であったため、簡単に電球を取り外すことができる電球ソケットを在職中に考案する。1913年に18歳で関西商工学校夜間部予科に入学した。1917年、大阪電燈を依願退職した
成功者の本は、
今進んでいる方向が「成功した自分像」に向いていることを前提に書かれています。
今いる場所から本当に脱出したいなら
まずは「成功した自分像」をできるだけ具体的にイメージし、
そこに至るまでにやるべきことを洗い出して、
そこまでやってはじめて、「目の前の仕事」を全力でやるんです。
今いる場所から脱出することで頭がいっぱいのあなたには、
それを成し遂げるための燃料（脱出したいという強い気持ち）が豊富にあるってことです。
周りの人間を心の中で否定するあなたは、
きっと少数派で、もしかすると孤独かもしれません。
でも罪悪感を持つ必要なんてありません。
孤独に耐えて、一歩ずつ進んでいけば必ず成功しますし、
そんなあなたを魅力的だと感じる素敵な人、あなたにとって本当に必要な人は、自然と引き寄せられてきます。
だから今は、頑張りましょう。
