三ツ星★★★人生

勢いで会社を辞めた元女SEのその後

脱サラ起業したいのに頑張れない人が一番最初にすべきこと

「脱サラしたい」のか「起業したい」のか。

どちらの想いがより強いのかが、最初の分岐点だと思います。

 

起業して「やりたいこと」が明確な人は後者です。

私も明らかに前者でした。 

 

サラリーマンでいつづけるのが、不安だから。つまらないから。嫌だから。

この動機付けに、 問題があると私は考えます。

 

ということで、今日は「脱サラしたい」人たちに向けての記事を書きます。

 

目次

脱サラしたいのに起業するために努力できない理由

サラリーマンなら誰でも一度は、「会社を辞めたい」と思ったことがあるでしょう。

そして脱サラした自分を夢想し、「脱サラ起業してやる!」と決意します。

 

ここでいきなり辞めてしまう人は少ないでしょう。

次に頭に浮かぶのは、こんな言葉ではないでしょうか。

「勢いで会社を辞めるのは危険」

「辞めるなら、今の収入と同じ金額を副業で稼げるようになってからにしよう」

「辞めるのはいつでも出来るんだから、もう少し考えた方が良いだろう」

 

マトモな人なら、「会社勤めの傍ら副業としてビジネスを始め、ある程度軌道に乗ったら・・・」と考えますよね。

 

しかし、いざ自分のビジネスをするぞ!と頑張ろうとしても、「全力で頑張れない」「どこか、本気になれていない」 「努力が継続できない」という現実に直面し、焦ったり困ったりしている人は多いのではないでしょうか。

 

例えば、

・折角早めに帰宅したのに、ついビールを飲んでテレビを観てしまう

・早起きして起業するための計画を練りたいのに、どうしても二度寝してしまう

・「事業計画書作成」からいつまで経っても先に進まない(アイデアを形にできない)

・提供したいモノ、サービスが完成しない

・ブログやSNSで宣伝しても、いっこうにアクセス数が伸びない、顧客が付かない

 

しかも、これを会社のストレスや就業規則(副業禁止)のせいにする自分がいる。

 

(あぁ自分はなんて卑屈でしょうもない人間なんだろう、、、

 一人じゃ何もできない。

 意思が弱いし、起業するには熱意が全然足りない。

 そもそも、起業してやりたいことがない時点でダメなんだ。

 自分なんかが起業しても絶対失敗する)

 

と、思うことでしょう。

 

しかしそれは間違いです。

意思の力や起業への熱意は一切関係ないと仮定して

今一度、自分に問いかけて下さい。

 

「なぜ、頑張れないんだろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

答え:「今、困ってないから」

 

通常、脱サラ起業しよう!と考えた時、人の頭の中はこんな感じだと思います。

 

脱サラ肯定派のあなた

「いつ会社が倒産したりクビになるかわからない。真の安定は、複数の仕事を掛け持ってリスクを分散することだ。副業禁止のサラリーマンでは、それはできない。それに、少しでも早く起業して、一人で生きられるスキルを身につけた方が良い。なにより、自分の人生を生きたい!こんなところでつまらないと思いながら、人生の時間を無駄にしたくない」

 

脱サラ否定派のあなた

「今のまま会社にいれば、しばらくは今の生活を維持できる。それにもう良い歳なのにして会社辞めたりしたら、もう正社員には戻りたくても戻れないかもしれないぞ。せっかく良い大学出たのにもったいないと思わないのか。だいたい、会社だって潰れると決まっているわけじゃないし今の生活で人生の楽しみを見つけるのも一つの手だろう。だいたい、起業なんかして失敗してホームレスになったらどうするんだ!やだやだ怖い怖い〜」

 

 

どちらが正しい、という具体的な証拠もないまま議論は平行線をたどります。

これは、「脱サラしたい」という動機が腑に落ちていない状態です。

アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなもの。

 

 

なので、脱サラしたいのに頑張れない人が一番最初にすべきことは、

事業計画書を作ることでも、

本を読んで勉強することでも、

セミナーに参加することでもありません。

 

足をブレーキから離すことです。

 

脱サラしたいのに頑張れない人が一番最初にすべきこと

では、どうすれば良いのか?

簡単です。

脱サラ否定派の意見が間違っている、と証明する。

もしくはそのリスクを、理解して受け入れれば良いのです。

 

 

脱サラ否定派の意見を要約すると、

①一度会社を辞めたら、正社員に戻りたくても戻れないかもしれない。

②起業して失敗したら、最悪ホームレスになるかもしれない。

 

①については、会社や待遇を選ばなければ、別にどうとでもなると思います。

問題は②です。

これはSTEPを踏んで確認していきます。

 

STEP1.「今、会社を辞めた場合、何年間生きられるか」を具体的に計算する。 

 <例(私の場合)>

 私にはギャンブル癖もなく、買い物依存症でもないし、借金やローンもありません。保険などにも入っていないので、毎月必要な最低限のお金はシンプルに以下だけです。

・住居費(定額):95,000円

・携帯代(定額):12,773円

・ネット代(定額):4,212円

・食費:約50,000円

・水道ガス電気代:約15,000円

・税金など:73,297円

健康保険料 :15,293円

厚生年金保険料:35,822円

雇用保険料:2,222円

所得税:14,660円

住民税:5,300円

 

現在の生活では、最低でも毎月25万円必要だということです。

では、退職し、さらにシェアハウスに引っ越したらどうでしょう。

 

・住居費(定額):95,000円 72,000円

・携帯代(定額):12,773円

・ネット代(定額):4,212円 0円

・食費:約50,000円

・水道ガス電気代:約15,000円 0円

税金など73,297円 →66,550円

健康保険料 :15,293円 →31,000円(国民健康保険

厚生年金保険料:35,822円 →15,590円(国民年金第1号被保険者)

雇用保険料:2,222円 →0円

所得税:14,660円

住民税:5,300円

 

毎月約20万円。あれ、、、10万円くらいあれば生活できると思ってたのに甘かった。 

これだと食費を押さえても月18万円くらいは覚悟しておいた方が良さそうです。

税金は来年から減るとしても、 所得税、住民税がちょっと減るくらいだろうから、実質あまり変わらんと思っておいた方が良さそう。健康保険、年金がでかいな(ウンザリ

 

貯金は250万円なので、一切働かない場合は1年間、バイトしながら月10万円稼いだとしたら2年間生きられる計算になります。

その間に、何かしらのビジネスを育てられればいい、と。

 

 

STEP2. 「生活を極限までミニマムにしたら、生活費はどれくらい必要か」を計算する。

1年、ないし2年で見通しが立たない場合は、生活をもっとミニマムにするか、フルタイムでバイトするかでしょう。もっと安いシェアハウスに引っ越し(それでも多分2,3万円しかかわらない)、食費を月2万円(1日600円)に抑える。

 

その場合、生活費を月15万円まで下げられます。

※携帯代は端末代が乗っているので、解約しても払い続けなければなりませんし、解約すると仕事に支障が出るのでこれは削減できない。

 

 

STEP3. 「実際、ホームレスになる可能性はあるのか?」を計算する。

今のフリーターの平均月収はフルタイムで働けば20万円。

会社を辞めて2年後経っても芽が出ていなくて、貯金もない、という最悪のケースでも、

借金やローンに注意すれば、月の収支がマイナスになる(=ホームレスになる)ことはないとわかりました。

 

さらに、フリーターでフルタイムで働いたら時間は今と同じだけ拘束され、給料は今の半分になるというデメリットがありますが、副業できる、という大きなメリットがあります。しかも、いつクビになっても良いんです。(もう失うものは何もないのでw)

 

 

これで、動機付けは完了です。

皆さんも、ご自身なりにやってみてはいかがでしょうか。

 

 

個人的な話ですが、

「正社員」という一時的な安寧にしがみつくのも、そろそろ終わりにしよう思います。(たぶん、8月か9月くらいに退職します)

これを書いていて思ったのですが、「今持っているけど、これから必要ないもの」は、さっさと捨ててしまった方が良いかもしれないですね。中途半端に「持っている」から、思い切れない部分はあるような気がします。