【実践してみた】ユダヤ人大富豪の教え~ゲラー氏の最初の試練<1日目>~
目次
試練の内容と本の中の答え
言わずと知れたベストセラー、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」。
著者である本田さんが学生の頃、アメリカ滞在中に大富豪ゲラー氏と出会い、弟子入りして成功の秘訣を教えてもらう、というストーリー調のビジネス書です。
私も定期的に愛読しています。(読み返す度に新たな発見がある不思議な本です)
この本のプロローグで、大富豪のゲラー氏が当時学生だった本田さんに与えたテストが紹介されています。ゲラー氏に成功の秘訣を教えてもらうためには、このテストをクリアしなければならないのです。
テストの内容は、
「私はこの若者が人生で成功するのを心から応援する」と書いた紙に1000人分の署名を3日以内にもらってこい、というもの。
本の中ではわずか2ページ!でどうやってこの試練を乗り越えたのかが描かれています。
p.21-22
1日目:ショッピングモールでにこやかに声をかけ続けたが、胡散臭そうに見られて避けられ続け、結局たった数十人のサインしかもらうことができなかった。
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道行く人が喜んでサインしてくれるような、何らかの仕組みが必要だと気付く。
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2日目:友人がくれた選抜るを分解し、サインのお礼に折り鶴をプレゼントする作戦を実行。「こんにちは。僕は日本から来た学生ですが、ゲームに勝たなければ国へ帰れないんです。助けてもらえませんか?お名前をサインして下さるだけでいいんです。お礼に紙で折った鶴を差し上げます」と声をかけると、あっと言う間に人垣ができ、入れ食い状態になった。半日で1000人の署名を集めることに成功。
ふむふむ。こんなに簡単なら、私もやってみようかな~と。
それに、ゲラー氏は目の前にいないけれど、ちゃんと教えが書かれた本があるんだから、実践しながら読めば本田さんと同じくらい成長できるのではないか、と考えたのです。
<1日目>実践した結果
<準備>
最初は、紙を用意しました。
Googleドライブでスプレッドシートを使って簡単な署名表を作り、ページの最上部に「私はこの若者が人生で成功するのを心から応援する」と書いて印刷しました。
1枚あたり50人分署名欄を作ったので、全部で20枚。
印刷してみると、「あれ、1000人と言っても案外こんなもんか」という厚さでした。
<結果>
結論から書くと、惨敗でした。
3日間のチャレンジで一人にもサインをもらうことが出来ず、、、でもまぁ、最初はこんなもんかなと。チャレンジしただけでも自分としては大きな進歩だと納得することにしました。
もちろん、ただただ敗れ去ったわけではなくやってみて得られたものもあったので、ここでご紹介しておきます。
<初日>
私は本を読んでいたので、初日から「道行く人が喜んでサインしてくれる仕組み」を考えて実践しました。
その名も、アメちゃんプレゼント作戦。
100均で大量に買ったアメちゃん(1000円分)を、同じく100均で買ったピンクのバケツに入れて、それを配ることにしました。
場所:新橋(人通りが多く、家からも近いから)
日時:平日11:00~17:00
服装:私服(ベストにジーンズ)
意気揚々と新橋駅に降り立ち、いざ!と思ったのですが。
まず、立つ場所がわからない、決められない。という問題に直面しました。
普通に考えれば、人通りの多い駅前ですよね。
でも、平日昼前の新橋駅前はサラリーマンでごった返していて、知り合いに会ったらヤバいなぁという考えも頭をよぎりました。(会社をずる休みして決行したので)
そこで、駅からは離れ、ぶらぶらと良いポイントを探してさまよい始めました。
平日の昼間にアメが詰まったピンクのバケツ片手に、バインダーを首から下げてキョロキョロしながら歩き回る女・・・いやぁ、怪しいぃ。
そういう「傍から見た自分」を想像すると、どんどん恥ずかしくなってくるわけです。もう帰りたくてたまらないわけです。まだスタートすらしてないのに。。。
あぁ恥ずかしい恥ずかしいぃぃぃ
いつまで歩いても、オフィス街で、道行く人はサラリーマンのおじさんばかり。実際に不機嫌そうな顔をして歩くサラリーマンを正面から直視して気付いたことがあります。それは、「この人たちが欲しいものは知らない女から渡されるアメちゃんじゃない」ということ。
っていうか、こんなに豊かな今の日本に、道端で配ってるアメを欲しがる人なんていないよね。。。まず怪し過ぎるし、アメなんか欲しかったら、その辺のコンビニで自分の好きなものをいくらでも買えるし。
これは失敗したなぁ・・・って気付いたのですが、さすがに初日から一人にも声をかけずに大量のアメだけ買って帰るなんてダメ過ぎるだろ、と思い直し、もうその辺(交差点のちょっと手前)で立ち止って声をかけることにしました。
(交差点で信号待ちの人に声をかけようかなぁとも思ったのですが、話してる途中に信号が変わったら悪いなぁとか色々考えてやめました)
さて、いよいよ記念すべき一人目!
歩きスマホをしながら暗い表情のくたびれた感じのサラリーマンが一人、こちらに向かって歩いてきます。
「すいませぇ~ん」と、蚊の鳴くような声で前に出ましたが、目も合わせられずにペコっとおじぎされ、避けられてしまいました。
(はずかしくて)声が全然出せないこと、無視されてしまった時のショックがもうどーんって感じで。心がやられてしまった瞬間でした。
良く考えたら、ティッシュ配りのバイトどころか接客業もやったことないし友達もいないし職場でも一日中しゃべらない私が、見知らぬ人に笑顔で「サインお願いします!お礼にアメちゃんを差し上げます!」とか言えるわけがなかった・・・。
大体、アメちゃん欲しくないだろって自分ですら思ってるのに。
しかし、負けちゃダメだっ!と心を奮い立たせ、2人目にも声をかけてみました。
メガネで小太り、白髪混じりのサラリーマンで同じく一人で歩いてきました。
「あ、あの・・」と、言っている間に大きく迂回され、通り過ぎて行きました。
まるで自分が違法駐輪自転車にでもなった気分。
ですよねぇ、じゃまですよねぇ・・・(涙目)
この時点でもう完全に心が折れてしまった(エネルギーが尽きた)のですが、このまま家に帰ったら、この企画ごと自分の中で「なかったこと」にしてしまうだろうなぁと思いました。そして、二度とチャレンジしようとは思わないような気がしました。
ここで終わったらダメだ!
こんな最初の一歩(プロローグ)で脱落なんて、ショボすぎる!と、自分を鼓舞しました。誰でも最初はこんなものさ!と。(本田さんも初日は数十人だったと書いてあったし。かと言って、同じようにサラリーマンに声をかける気にもなれず、私はまたぶらぶらと場所移動を始めました。
そして、日比谷公園にたどり着きました。なんと、お祭りをやっているではありませんか!!これはチャーンス!
公園の入り口から観察すると(怪)、出店のテントがばーっと並んでいて、ワイワイ賑わっていました。子供連れの家族、学生っぽい若者の集団、散歩中の老夫婦、一人でひなたぼっこしている人など、いろんな人がいるわけです。
私は「ここなら良いかも!」と思いました。しかし、結局一人にも声をかけることができませんでした。
まず出店に並んでいる人に声をかけようとしましたが、それぞれのお店の呼び込みの人の大声に圧倒されました。メガホンで元気よく呼び込んでいるお兄さんたち。バケツを見て、怪訝そうに眉をしかめられました。
さらに、その人たちが並んでいるお店の「美味しそうなたこ焼き」と、自分が持っているバケツに入ったアメちゃんを比べて、めちゃめちゃ恥ずかしくなってしまったのです。
ここに居たくない・・・と。
私は逃げるように陰になった隅っこのベンチに座り、バケツとバインダーはバッグにしまってしまいました。もう立ち上がれません。ずっしりとした敗北感を背負いながら、ぼんやりと賑わう人たちを見て、1時間くらい思考停止していました。
<1日目>実践して気付いたこと
日比谷公園の端っこのベンチにぼんやりと座り込みながら、せめて翌日にもチャレンジできるように初日の反省点をまとめました。
・具体的に立つ場所を決めていなかった(決められなかった)。
・ターゲットを決めていなかった。道行く人にも色々いる。
・報酬のミスマッチ。知らない人が配っているアメちゃんは、今日日子供だって欲しがらない。
・服装がNG。私服×アメちゃん×1人=危険人物。
2日目に続く!!