三ツ星★★★人生

勢いで会社を辞めた元女SEのその後

転職活動を中断することにした

20社くらいに応募して書類が通ったのは10社くらい、
一次面接に行ったのは5社で、全て一次で全滅。

 

エージェントがどんどん紹介してくるので、まだ選考中の会社もあったが、
結局、2014年6月から8月までの3ヵ月で、私は転職活動を終了することにした。

私の最終目的は、サラリーマンを辞めて自力で食っていくこと。

今まではもやっとしていたが、

それをハッキリと認識できたのが、今回の一番の成果だろう。

 

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◆転職活動での紆余曲折

もちろん、いきなりこの結論に至ったわけではない。

 

転職活動を始めたのは、2014年6月。

今の会社での扱われ方、
職場の臭いや音といった環境面での不満に我慢できなくなり、
殆ど感情に任せて転職エージェントに1社とコンタクトを取った。

 

「ここ(今の会社)にいたくない」という強い想いからだった。
別に志望している会社や職種もなく、
「ただ、この場所には一秒だっていたくない!」というだけ。今の稼ぎ方以外に道はないのか?と考え、一つの選択肢として、転職も視野にいれる、くらいの気持ちで転職サイトに登録した。

 

もしかしたら、今よりいい条件の会社に入れるかもしれない、と。
サラリーマンも捨てたもんじゃない、って思える会社に行けるかもと。

そうして、私の転職活動は始まった。

 

転職関連の掲示板やブログでは「転職エージェントは少なくとも3つは利用すべき」
みたいな文章をよく見かけるが、今回の経験から言わせてもらうと、3つはかなりの負担だと思う。

 

一般に、エージェントのビジネスは成果報酬型だ。
不動産や保険の営業と同じで、成約1件につき○%の報酬を受け取る。
転職エージェントの場合は、応募者の年収の○%を受け取る。

 

つまり、いくら熱心にフォローしても、
応募者がどこにも採用されなければタダ働きになってしまう。
だから、必ず「ここなら受かるだろう」というすべり止めの確保に走る。
また、少しでも成約率を上げるために、膨大な量の案件を紹介してくる。
私の場合も、こちらの(応募者)の都合などほとんどお構いなしだった。


書類が通ったところは10社くらいだったが、
休日に面接してくれるところはほぼなく、
面接は平日仕事終わりの19:30とか20:00から開始だった。

 

今の職場は客先に出る営業担当以外、全員ラフな普段着である。私もそう。
なので、スーツを着てきたりしたら「今日は面接があるんで!!」
と宣言しているようなもの。

 

そんな事情もあり、紙袋にしわにならないようにスーツ、靴を入れ、
朝、駅のコインロッカーに預け、
退社後、トイレで着替えて面接に向かうというやり方を取った。

夏の、蒸し暑くて臭い駅のトイレで着替えた。
すぐに汗だくになってまとわりつくスーツにはホトホトうんざりだった。


また、事前にその企業について調査し、志望動機をひねり出さないといけない。
どこでもいいやと思っていた私にとって、この作業も大変な負担だった。

転職自体が一つの選択肢だったにすぎず、すぐにでもどこか別の企業に転職しなければ、という気持ちもなかったので、面接は週1で調整してほしい、と転職エージェントに頼んでいた。

 

しかし、エージェントにしてみれば
サポート期間は短ければ短いほどコストが安く済む。
エージェントは、なんやかんやと理由をつけて、
週に2、3社のペースで面接を受けさせようとした。

 

「○○社は来週から夏休みに入るので、この週でお願いします」
「XX日に面接を受けないと、その後は□□社側の都合で調整が難しいとのことです」
「人気の職種なので、早めの方が良いかと思います。
 他の志望者で決まってしまうと、募集自体なくなることもありますので」

 

もちろん、一度書類選考を通した企業が、
面接の調整ができない、ということはありえない。
数か月先でないと面接がうけられない、となったら話は別かもしれないが、
数週間先延ばしにしただけで落とすなんて、企業にとってもメリットがない。

 

つまり、エージェント側の勝手な都合だ。
終始そんな姿勢なので、私はエージェントへの不信感を募らせていった。
更には、全てが一次面接で不採用。

 

ちなみに、私が面接を受けられた企業は以下の通り。
ファーストリテイリング(社内SE)
日産化学工業(社内SE)
ニトリ(社内SE)
PwCコンサルタント
リクルート・ライフスタイル(Webエンジニア)

 

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◆私は「転職」がしたかったんじゃない。

たった5社の面接で、私の「転職」へのエネルギーは底をついた。
そして思ったのだ。
私が本当にしたかったのは、転職ではないと。

単なる自己正当化だと思う方もいるかも知れない。

 

しかし、どこへ行っても体臭のキツイ社員はいるだろうし、
やりたくない仕事をやらなければいけないだろうし、
何より、毎日出社しなければならない。
いつリストラされるか等、わからない。倒産するかもしれない。
だったら今と変わらないのではないだろうか。

 

そうして、気づいた。
私が手に入れたかったのは、自由だったと。
経済的自由、人間関係の自由、場所の自由、時間の自由。

サラリーマンでいる限り、決して手に入らない。
だが、独立してやっていく術を持たない私は、
妥協さえすれば実現できる、安易な道に進もうとした。
こんなんじゃダメだと思った。

 

だが、冒頭で書いた通り、
ただエネルギーと時間を無駄にしたわけでない。

 

欲しいものが自分の中で明確になった。
家でも、車でも、洋服でも、ステキな恋人でもなかった。
ましてや、サラリーマンとしての安定や、今より高い給料でもなかった。

 

手に入れたいものがハッキリした今、
エネルギーを分散させず、一つの目標に向けて少しずつでも前進していく。

 

今回の転職活動を通して、

私は全エネルギーを独立するために注ぐことを決意した。

私が今後どうなるかは、このブログに記していく。

ここまで読んでいただいた皆さんの、一助になれば幸いだ。