「ビジネスカジュアル」で迷わないための基準
「ビジネスカジュアルで結構ですよ」
「うちはビジネスカジュアルを採用しているので、スーツじゃなくてOKです」
こういうセリフを聞く度に、ビジネスカジュアルってなんだよって思いませんか?
偶然、ビジネスカジュアル関連で嫌な思いをしたので、徹底的に考えてみました。
2つのビジネスカジュアル
「ビジネスカジュアル」には2つのパターンが存在します。
①基準を設けているパターン
②基準がなく(基準が曖昧な場合も含む)、個人の裁量に任せているパターン
①の場合は言うまでもなく、基準を満たしていればOKです。
難しいのは②の場合。
そもそも、個人の裁量に任せている時点で、どんな格好だろうと誰からも文句を言われる筋合いはありません。
ダメなら「ダメな理由」を明確に述べた上で指摘すべきです。
あまりにも風紀が乱れるようなら、簡単な基準を作れば良い。
例えば、「原色の衣服や装飾品はNG」とか「半ズボン、サンダルはNG」とか「襟がついてないものはNG」とか。10分程度考えただけでもそれなりの基準は作れます。
残念ながら、バカみたいなミニスカートや網タイツは許容し、
スニーカーはNGみたいな下心丸出しの稚拙な上役も少なからずいますが
そういう例外(バカ)を取り上げていくとキリがないので割愛します。
基準が明確にないのであればこちらに書いたように、「Google検索でTOPに表示されるサイトの『ビジネスカジュアルの定義』」で問題ないでしょう。
曖昧な定義だけが存在する会社の場合
私の今の会社は、②です。
社長の言葉を抜粋すると、「社外の人と突然会う場合でも問題無いかどうか」とのこと。
なんとも曖昧ですね。ただ、こういう会社は多いと思いますので、何が正解なのか、私なりに考えて結論を出しました。
まず「社外の人」と言われても、色々あります。
国内の金融系だったら、白シャツ+スーツが当たり前。
逆に、金髪でダルダルのシャツにサンダル、みたいな社員を許可しているベンチャー企業もあります。
どちらも、「社外の人」です。この条件だけでは無いのと同じ。
社長は更に、「突然会う場合」と書いています。考えられる状況としては、3つ。
A.廊下などで、営業等で訪問に来た「社外の人」とバッタリ出くわす
B.トラブルが発生し、こちらから顧客を訪問せざるを得ない状況になる
C.アポなしで顧客が乗り込んでくる
Aの場合が一番多いでしょうが、「社外の人」は前述した通り無数のパターンが存在しています。「問題無いかどうか」は「社外の人」の基準で判断されるので、絶対に問題ないと言い切れるのは、最も厳しい基準の「白シャツ+スーツ」以外はNGということになります。
これはカジュアルの定義から外れます。とすると、Aのパターンは無視してOKと結論するしかありません。
次に、Bの場合。
これは「普段の業務で自分がどういう顧客と関わっているか」によります。
銀行マンの顧客と接する社員は「白シャツ+スーツ」が必須です。
私の場合は社内システム開発なので、外部の顧客と接する機会は一切ありません。
あったとしても、グループ企業内の人間です。私の所属する会社のグループ企業は、サンダルで歩き回る社員だらけなので、その人達よりも砕けた格好でなければOKとなります。
最後にCの場合。
アポなしで乗り込んでくるような顧客は、ただの失礼な人間か、怒り狂っているかのどちらかです。
失礼な人間は、そもそも相手にする必要はありません。そんな人とビジネスができるわけがないので。
怒り狂っている場合は、服なんか関係なく、最初から怒り狂っているのでこれも無視してOKです。
結論。
Bの「トラブルが発生し、こちらから顧客を訪問せざるを得ない状況になる」だけ、各自が想定した服装なら問題なし。