自分のビジネスの事業理念をまとめるための3つの要素
前回、脱サラしたいんなら自分のビジネスを作るのは必須条件である、という記事を書きました。
ということで、世界一のスモールビジネスコンサルタント、
マイケル・E・ガーバーの書籍を参考に、
自分なりの事業理念を作ってみたいと思います。
事業理念は以下の3つのパートで出来ている
ガーバーは、事業理念でビジネスのストーリーを徹底的に語れと書いています。
では、どう語るのか?
この3つのパートで構成すれば良いのです。
①問題を提起する
②解決策を示す
③行動を呼びかける
私の場合はこんな感じになりました。
①問題を提起する
社会情勢は日々移り変わっていきます。バブル時代に役に立った事が、今役に立つとは限りません。つまり、本来、親が子供に伝えるべき事は、子供のころに親から教わった一般常識(たくさん勉強して良い大学に入って良い会社に就職すれば幸せになれる、等)みたいな薄っぺらいものではなく、自分の経験に根ざした教訓や大切にしてほしい気持ち、時代が変わっても不変の真理・考え方なんです。
それは、テレビでやっている映画やドラマ、小説やマンガではありません。自分のドラマなんです。ドラマのない人間なんていません。
自分がどういうことをやってきて、どういう結果になったのか。誰を助け、誰に助けられたのか。どんな辛いことがあって、それをどう乗り越えたのか、乗り越えられなかったのか。幼いころの記憶で今でも思い出すと心があったかくなるような出来事。自分の生きた証。
そういうものです。
情報化社会になり、ありとあらゆる情報が飛び交っていますが、本当に大切な「自分のドラマ」は自分の頭の中にしかありません。
これを「形」にする術がないんです。
だから、すでに「形」になっていてものすごいインパクトがあるドラマや映画、マンガのような偽物のストーリーを子供は信じ、大人は自分のドラマを忘れてしまうんです。宇宙飛行士になった英雄の物語や天才サッカー選手、RPGに出てくる魔法使いしか知らない子供は宇宙飛行士やサッカー選手、魔法使いになろうとし、大人はそうなれなかった自分を「平凡な人間」だと思いこみます。
自分のドラマを忘れてしまうということは、自分の人生に価値を見いだせなくなってしまうということです。本当は、平凡な人なんていないんです。
「平凡な大人になりたい」なんて子供はいません。しかし、宇宙飛行士になるためにはどうしたらいいのかわかりません。現実と架空の物語がごっちゃになり、魔法使いになるのと宇宙飛行士になるのが同じくらい不可能に思え、何者にもなれなかった親を軽蔑するようになります。そして、結局は「大人になって」、宇宙飛行士や魔法使いにはなれないことを知り、いつのまにか、自分も親と同じように平凡な人生を生きるんだ、と諦めてしまいます。
自分を平凡だと思っている親は何を教えればいいのか分からないので、子供を必要以上に縛ってしまいます。「勉強しなさい」「ゲームはしちゃダメ」「ピアノの練習をしなさい」「英語がしゃべれないと将来大変よ」という具合に。これは、将来子供を縛る鎖になります。
「自分は成績が悪いから、こういう仕事をするしかないんだ」
「ゲームばっかりしてきた自分に○○なんてできるわけがない」
「英語がしゃべれないんだから、外国になんて住めるはずない」
これでは、親も子も不幸です。お互い、足の引っ張り合いをしているも同然です。
本当に伝えなければいけない事は、親の経験に根ざした教訓です。それこそが、「現実」と「架空」を分ける基点となるんです。
一般常識など時代と共に移り変わっていくものであり、親がわざわざ教えなくても普通に生きていれば勝手に身につくものです。
②解決策を示す
多くの人にとって、本は「特別な専門知識がある人が書くもの」、「成功者が書くもの」「選ばれた人間だけが作るもの」です。
しかし、本というのはもっと自由なものだと思うのです。
例えば、親が子供に伝えたい教訓だったり、自分が今でも大切にしている想い出のワンシーンだったり、苦しい時に想いかえして元気になる言葉だったり。
本は、大切な事を伝えたい人に伝えるための手段なんです。
自分のドラマを小説、マンガ、絵本、ビデオのような形にして残すことが出来れば、親子はそのイメージを共有することができます。
③行動を呼びかける
自分のドラマは、親にとっては自分の「これまで」の集大成であり、「これから」の人生の基点になります。
親は、自分の人生を振り返り、「ああ、こういう考え方だったから、今こうなっているんだ」「○○を大切にしてきたから、ここまでやってこれたんだ」「思い返せば、私の人生は波乱万丈だった。○○を乗り切れたのは、祖母がかけてくれた~という言葉のおかげだったんだ」とこれまでの人生を整理できます。そして、次の人生を歩みだす事が出来ます。もやもやが晴れたら、人間は次の一歩を踏み出さずにはいられないからです。
子供にとっては「何よりも信頼できる生きた教訓」、「考え方の軸」になります。
軸がなければ、インプットに振りまわされて何が正しくて自分がどうしたいのか分からなくなってしまいます。しかし、子供の頃から軸を持って生きる事ができれば、「お母さんはこういう事を大切にしてきて、今のお母さんになったんだ。じゃあ、僕もそうしよう(もしくは僕は違う風にしよう)」と、取捨選択が出来るようになります。そうすれば、子供は自分の人生を誰よりも早くスタートすることが出来ます。
親子に限らず、生の体験を「形」にすることで、第3者にも共有することができます。
見ず知らずの人達が生の体験で共感し、繋がり、人生の糧を与えあうことが出来るのです。自分の「生の体験」を、自分の中だけで眠らせておくのは本当に勿体ないことです。人は情報を「伝達」するという点において、あらゆる動植物と比較にならないほど発達しています。鳴き声や臭いだけでなく、言葉や絵を媒体とすることで、自分で体験せずとも知識、知恵、教訓、想いを伝える事が出来るのです。
この伝達手段を、「特別な人」だけに限定してしまうのは、あまりにも勿体ない事です。私たちは、ありとあらゆる「全ての人」が、「自分のドラマ」を表現するための媒体となることが出来るのです。さあ、始めましょう。
以上が私の事業理念です。
みなさんも、是非ご自分の想いを込めた事業理念を書いてみてくださいね(*^_^*)
<ポイント>
書きあげたら、必ず一回は読み直してください。
・絶対にこの問題を解決しなければならないと、心を奮い立たせることができたでしょうか?
・あなたがこれから始める事業が、その問題を解決できると確信できたでしょうか?
・事業が成功すれば、素晴らしい世界がまっていると、心躍らせる事ができたでしょうか?