残業代が出ない!?裁量労働制のワナ
就業規則とか給与規定って、わかりにくいですよね。
退屈で読めたものじゃありません。
私は新卒で入社した時はもちろん、つい最近まで目を通した事もありませんでした。
「当たり前のこと」と「普通に働く人には関係ないこと」しか書かれていないと思っていたから。でもそれは大きな間違いでした。
関係ありますよ。
特にブラック企業にお勤めの方、
連日の深夜におよぶ長時間労働に疲れ切った方。
この記事は読んで損は無いと思います。
裁量労働制のワナ
裁量労働制を採用していう企業の場合、
「みなし残業代」といって、一定時間の残業代を基本給に含めています。
月30時間をみなし残業時間とする、と書いてあったら
30時間分は残業代ナシなだけって思いますよね?
これには大きな落とし穴があります。深夜残業の場合で考えてみましょう。
裁量労働制でも、多くの場合、深夜残業代は支給されます。
でも、金額が違います。
どういう事かと言うと、時給換算した給与が2,000円とした場合、
深夜残業で3時間働いたら、
2,000(円)×3(時間)×1.5(深夜割増)=9,000円
ではなく
2,000(円)×3(時間)×0.5(深夜割増)=3,000円
なのです。
わかりますか?
深夜割増1.5のうちの1.0は、基本給に含まれているので
残業代として追加で払われるのは0.5分の3,000円だけなんです。
3時間働いて3,000円って、時給1,000円ですよ。
いまどきマックのバイトだってもっと貰ってますよ。
こんなこと就活中の大学生が気付くわけないですよね。
就業規則をかなり読み込んでもわかりません。
わからないように、絶妙にわかりにくく書いてあるんだから当たり前です。
これがブラック企業のやり口ですよ。汚いねー。
どんな奴が最初に考えたのか、顔を見てみたいくらいです。
学生の方でこれを読んでいる人は、本当に気を付けてください。
募集要項に「裁量労働制」って書いてあったら、警戒した方がいいです。
p.s.
IT系のニュースサイトでは「うつ」という言葉が
TOPページに出ていることも多くなりました。
これは異様な事態だと思いませんか。